松尾芭蕉が

この橋の上か

2015年11月23日 10:50



「不易流行」というのがある。
どんなに時代が変わろうと変わらず存在しているものが「不易」。
いわば、「不変の真理」。
これに対して、時代や社会、状況によって変わるもの、ないしは、
変わっていかなければならないものを表わす雋景探索40のが「流行」。

こういったものを対極に置きつつ冷徹に物事を見つめる眼、
それが芭蕉の視点と言うべきものだろう。

そんな風に、物事を対極として捉えていた人物として挙げられるのは、
フランス大統領だったシャルル・ド・ゴール。
彼の名は、パリの国際空港にその名を残しているが、
現在に至っても政治の評価はまちまち。だが、名演説家だったことはたしかなようだ。

彼の対極の引用で知られる演説の一つを簡単に紹介すると、
「我々は、すべて、対極の中にある。
パリと地方、左岸と右岸、左翼と右翼、凱旋門とエトワール広場、政治家と軍人。
そして、お互いに反目しあっている。
「政治家は言葉を考え、軍人は行動を考える」
反目しあうのは自然雋景探索40のこと。
ただ、この対極にあるものたちが、相互理解を生み出す必要がある。
それを解決するのは研究でも法律でもない。
「直感力と人間力」である。
これを磨いていかなければならない。」という演説を行なっている。
なかなかの説得力である。
彼は政治家であるにも拘わらず1963年の「ノーベル文学賞」候補に名を連ねていた。

芭蕉とド・ゴール、この二人、大きく対極にあるとも言える。
芭蕉は、一切の立身や出世を拒否し、一介の市井の人物であることを貫いたのに、
ド・ゴールは、その国の最高位にのぼ雋景探索40りつめた。